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大学パンフレット、どこを読めばいいの?現役大学職員が4つのポイントを紹介
パンフレットって結局見ないのよね~
「パンフレットをたくさん取り寄せたけど、実際にはほとんど見ていない」
そんなご家庭はないでしょうか。ドキッとしたあなたには、ぜひこの記事を読んでもらいたいです。元予備校スタッフ・現大学職員の前島が確認すべきポイントをまとめてご紹介します。
この記事の著者:
受験ペアレントアドバイザー 前島 健太郎(MAESHIMA Kentaro)
元大手予備校職員/元私立高校事務職員/現役大学職員
という、受験を取り巻く3つの現場を経験。教育現場を最前線で見てきた経験から、現場では言えない「リアル」な意見をお伝えしています。
お子さんが持ち帰ってきた大学パンフレット
イベントで集めた大学パンフレット
それらの厚みを見て、結局あまり目を通さずに閉じてしまった経験はないでしょうか。
家で静かに眠っている大学パンフレットに心当たりはないでしょうか。
大学によってページ数は大きく違いますが、見るべきポイントは一緒なんです。大学が本当に伝えたいことの優先順位は、厚さに関係なく決まっています。今回は、パンフレットを作る側にいる立場から、保護者が実際に押さえるべきポイントを4つに絞ってお伝えします。
最初の数ページに、大学が一番伝えたいことが集まっている

パンフレットの冒頭数ページには、その大学が最も伝えたいメッセージが凝縮されています。
これは実際に制作に関わっているとよくわかるのですが、アピールポイントをどう伝えるか、どう表現するかは毎回本当に悩みます。
ただ、そんなに悩んで苦労して考えたアピールポイントをパンフレットの後半に差し込むようなことはしません。
伝えたいことは冒頭の10ページに凝縮しています。
そこに書いてあることが、いまその大学が伝えたいことであり、そういった取り組みなどをみて、その大学に入りたい!と思った受験生に、我々も入って欲しいのです。
冒頭の10ページは必ず確認すべし!
我々が受験生に届けたい内容を冒頭に組み込んでいます。
逆に冒頭の10ページで「違うかも」となったら、それは大事にすべき感覚かもしれません。
入試システムがまとまった1ページを探してみてください

多くのパンフレットの後半あたりに、入試制度やスケジュールが1ページ、もしくは見開きでまとまっている箇所があります。
実は、私たちが保護者の方や受験生に入試の説明をするときも、基本的にこのページを使って説明します。それだけ、大学側にとっても「ここで理解してもらう」という位置づけの、いわば説明の要になるページなんです。どこの大学も、このページは特に視覚的に分かりやすくしようと工夫を重ねています。
一般入試、総合型選抜、学校推薦型入試がそれぞれいつ、どんな形式で行われるのか。この1ページを確認するだけで、受験本番のイメージがまだぼんやりしている状態でも、一気に具体的になってきます。
特に、はじめてのお子さんの大学受験で「結局、うちの子はいつ何をするんだろう」という感覚がまだつかめていない保護者の方には、真っ先に見ていただきたいページです。
入試の概要を「視覚」で理解しましょう
複雑化している昨今の入試制度を少しでも簡単に理解してもらうために、様々な工夫を凝らしております
一旦開いてみるだけで十分ですよ!
進路・就職実績のページは、他大学と比べて初めて意味が出る

進路や就職実績のページは、正直なところ、どこの大学もいいことを書いています。
「就職率○○%」「大手企業への就職実績多数」といった文言は、ほとんどのパンフレットに載っています。この数字だけを見て「すごい」と判断するのは早計です。
大事なのは、就職の「実績」そのものより、キャリア支援として何をやっているか、などの具体的な中身の部分です。個別相談の体制なのか、企業とのつながりなのか、インターンシップの紹介なのか。ここは大学によって力の入れ方がかなり違います。1校分だけを読んで満足するのではなく、他大学のパンフレットと並べて比較して、キャリア支援の中身を見比べてみてください。
進路・就職のページは、ほぼすべての大学に必ず載っているページでもあります。だからこそ比較材料として一番使いやすい場所でもあるんです。
就職面だけではなく、比較をすることでパンフレットの意味は何十倍にも有益な存在へと変わります
就職、入試制度、キャンパス紹介などの絶対にどの大学にも載っているポイントを比較するのは非常に大事です
その中から、どこの大学でも使っているアピールポイントではなく、その大学しか言っていないアピールポイントを見つけられたら、最高ですね。
在学生インタビューのページは、力を入れて読まなくて大丈夫です

先輩の声やインタビューのページ、写真映えする学生が笑顔で語っているあのページです。
当然ですが、ここに成績不良の学生が登場することはありません。学業を頑張っていたり、何かに主体的に取り組んでいたりする、いわば大学の看板になるような学生が選ばれます。こういう学生はどの大学にも必ずいますが、それが大学全体としての成果を表しているかというと、必ずしもそうとは言い切れません。
とはいえ、広報媒体として使う以上、このスタイルが変わることはこれからもないと思います。参考程度にパラパラと眺める分には構いませんが、そこに時間をかけて血眼になって読み込む必要はありません。
インタビューや対談で出てくる学生は、その大学のトップ層
憧れの先輩像でありつつも、果たして残りの数万人の在校生も同じ活躍をしているのかどうかと言われると、そういうわけではないでしょう。
もちろん大事なページですし、我々が非常に力を入れている部分ではあります。ただ、そのページを読むことに労力を割く必要はありません。
すべてを同じ熱量で読まなくていい

- パンフレットは全部同じ熱量で読む必要はない
- 最初の数ページと、入試システムのページは特に価値が高い
- どの大学も書いているページは具体的な取り組み内容を、他大学と比較する材料として使う
- 在学生インタビューは参考程度でいい
見るべきところにしっかり目を通し、そうでないところは軽く流す。このメリハリをつけるだけで、パンフレットとの付き合い方はぐっと楽になるはずです。
複数の大学のパンフレットを比較しながら整理していく作業は、実は塾や予備校のプロに相談すると、偏差値だけでは見えない大学の中身を整理する手助けをしてもらえることもあります。気になる方は一度話を聞いてみるのもいいかもしれません。


